すねのはり、痛み、しびれ

陸上競技、サッカー、野球をしている中で原因のはっきりしない下腿部のはり、痛み、しびれが起こる。

このように、負傷の瞬間を特定できないスポーツ障害を起こす人と起こさない人とに分かれるのか？この差を追究しないのは空論である。

つまり原因が分からないと正しい治療ができない、そして予防もできないというスポーツ医療の落度になる。
すねのはり、痛み、しびれなどのシンスプリントに始まり、下腿骨疲労骨折まで起こす人と起こさない人との差、その答えは浮き指、外反母趾など足裏の異常にあったのです。これを、重力とのバランス医学「過労性構造体医学（Gバランス医療）」で解明しています。

症状

初め、運動後にすねのはりを感じ、次第に痛みやしびれ感が出てくる。ひどくなると歩行痛が著しくなり、直圧すると激痛がするなど疲労骨折に至る。

原因

浮き指や外反母趾があり、足先が力不足になっているため、スポーツ時足先が必要以上に流れてしまう。又、足先の力不足はスポーツ時において、つまずかないようにと指を常に上げているため前脛骨筋が疲労する。

テコの原理で説明する

足先が外方向へ必要以上に流れてしまう「力点」
足関節、特に内果周辺が「支点」となり内側に重心が集中する。
この時、「作用点」となるのが下腿部なのです。

この作用点となる線上に沿ってスポーツ障害が発生する。
下腿部内側下1/3に発生したスポーツ障害を過労性骨膜炎と呼び、下腿部外側上1/3に発生したスポーツ障害をシンスプリントと呼んでいる。
マラソンランナーに浮き指や外反母趾があると、下腿部下1/3部にランナー骨折を起こすが、足関節の角度、ねじれの強さによって、下腿上部、あるいは中間部にも同じようなメカニズムで疲労骨折が発生する。

自分で行う対策法（セルフリメディ）

まずは専門医の治療を受け、原因をよく知ること。症状が軽く放っておいても大丈夫なすねの痛みやしびれは、自分で施術や安静を試みる。

(1)浮き指や外反母趾、扁平足があり、足裏が不安定になっている場合は、テーピングやテーピングの機能が編み込んである３本指タイプのテーピング靴下で足裏のバランスを整え、足先が外方向へ必要以上流れるねじれを防ぐ。押すと指が開き、足裏のバランスが整うメカニズムを応用