椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは高校生から40歳位までの人に多く見られる一方で、いくら運動しても力仕事をしても又高齢であっても、一生涯においてもならないのです。ヘルニアにならない人はならないのです。この椎間板ヘルニアを起こす人と起こさない人との差は足にある、という事実を知ることが必要です。この差を重力とのバランスから力学的に診断したり、治療そして予防していくことが第３の医学といわれる「過労性構造体医学（Gバランス医療）」なのです。

症状

腰の痛みと共に脚のしびれや痛みがあります。中には腰の痛みはあまりないにもかかわらず、お尻の奥（ワレー氏圧痛点）が痛み、片側の脚に痛みやしびれ感が強く現れる人が多くいます。まれに排便や排尿障害も現れるケースがあります。

原因

特徴として浮き指の男性に多く見られます。浮き指で重心がかかとに片寄り、その左右差からこれを補うため骨盤や腰椎にズレ（歪み）が起こります。ここへかかとからの過剰な衝撃波（突き上げ）が腰椎の椎間板に繰り返され、次第に「線維綸」という組織損傷を起こし、飛び出た髄核が腰椎からでた神経を圧迫するため、坐骨神経痛状態を起こします。坐骨神経痛と思っている人はすでに軽度のヘルニア状態があるのです。いずれにしても本当の原因が浮き指、外反母趾、扁平足などによる足裏の不安定に隠れている、ということが現代医療に見落とされているので、足裏への対策も含めた治療が必要です。

対処法、自分でできる対策法（セルフリメディ）

程度にもよりますが、まずは手術をしないで治す「保存的療法」を行うべきです。なぜなら、サラシ包帯固定とポケット付専用ベルトでしっかり固定し、いままで通りの日常生活を続けていると自然に回復する場合が多いからです。

ヘルニアが自然吸収される理由として、固定をしたまま歩くことで「揺さ振り運動」による調整機能で髄核が神経を圧迫することがなくなるためと考えています。サラシ包帯とポケット付専用腰ベルトの併用を３ヶ月続けても改善が見られない場合は手術を視野に入れての治療となります。保存的療法で椎間板ヘルニアが治るには半年から１年かかることもあるので、焦らず固定をしっかりした上での歩行・日常生活を続けることが重要です。腰に繰り返される重力の負担（負荷重）を防ぎ自然治癒力（自己治癒力）が最大限に発揮される条件を整えることです。又、足裏のバランスを整えるため、３本指テーピング靴下で浮き指や外反母趾、扁平足でかかとに片寄っていた重心を正常に戻し、その左右差をなくすことが必要です。そして靴の中にはかかとからの過剰な衝撃波（突き上げ）を止める人工筋肉素材の「免震インソール」が必要です。 ※注意点として排便障害や排尿障害がある場合は緊急手術が必要です。腰部椎間板ヘルニアが起こる人と起こらない人との差は足（浮き指）にある！